2024年4月21日聖書日課

 

復活節第4主日特祷

永遠の契約の血によって良い羊飼い、主イエス・キリストを死人のうちからよみがえらせられた平和の神よ、どうか、わたしたちをみ旨にかなう者とし、み前に喜ばれるすべての良い業を行わせてくださいますように、主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

 

旧約聖書 エゼキエル書34章1節―10節

34:1 主の言葉が私に臨んだ。2 「人の子よ、イスラエルの牧者に預言せよ。預言して、彼ら、牧者に言いなさい。主なる神はこう言われる。災いあれ、わが身を養うイスラエルの牧者に。牧者は羊の群れを養うべきではないのか。3 あなたがたは脂肪を食べ、羊毛を身にまとい、肥えた動物を屠るが、群れを養おうとはしない。

4 あなたがたは弱ったものを力づけず、病めるものを癒やさず、傷ついたものを包まず、散らされたものを連れ戻さず、失われたものを捜し求めず、かえって力ずくで厳しく支配した。5 彼らは牧者がいないので散らされ、あらゆる野の獣の餌食となり、ちりぢりになった。6 私の群れは、すべての山々、高い丘の上でさまよい、地の全面に散らされた。尋ね求める者も、捜し求める者もいない。7 それゆえ、牧者よ、主の言葉を聞け。8 私は生きている――主なる神の仰せ。私の群れは牧者がいないため、略奪に遭い、あらゆる野の獣の餌食となっているというのに、私の牧者は群れを尋ね求めもしない。牧者はわが身を養うが、私の群れを養わない。

9 それゆえ、牧者よ、主の言葉を聞け。10 主なる神はこう言われる。私は牧者に立ち向かう。私は彼らの手から私の羊の群れを尋ね求め、彼らに群れを養わせない。牧者は二度とわが身を養えなくなる。私は彼らの口から私の群れを救い出す。私の群れが彼らの餌食となることはない。

 

日課詩篇 第 100 篇 

1 世界よ、主に向かって喜びの声を上げ∥ 喜んで主に仕え、歌いながらみ前に進め

2 主こそ神であると知れ、神はわたしたちを造られた∥ わたしたちは神のもの、その民、その牧場の羊

3 感謝して門をくぐり、賛美して中庭に入れ∥ 神に感謝を献げ、み名をたたえよう

4  主は恵み深く、慈しみは限りなく∥ そのまことは世々に及ぶ

 

使徒書 使徒言行録4章《23節―31節》32節―37節

《4:23 さて二人は、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老たちの言ったことを残らず報告した。24 これを聞いた人たちは心を一つにし、神に向かって声を上げて言った。「主よ、あなたは天と地と海と、そこにあるすべてのものを造られた方です。25 あなたの僕であり、私たちの父であるダビデの口を通し、あなたは聖霊によってこうお告げになりました。『なぜ、諸民族は騒ぎ立ち、諸国の民は空しいことを企てたのか。26 なぜ、地上の王たちは立ち上がり、君主たちは集まって、主とそのメシアに逆らったのか。』27 事実、この都でヘロデとポンティオ・ピラトは、諸民族やイスラエルの民と共に集まって、あなたが油を注がれた聖なる僕イエスに逆らい、28 御手と御心があらかじめそうなるようにと定めていたことを、すべて行ったのです。29 主よ、今こそ彼らの脅しに目を留め、あなたの僕たちが、堂々と御言葉を語れるようにしてください。30 どうか、御手を伸ばし、聖なる僕イエスの名によって、病気が癒やされ、しるしと不思議な業が行われるようにしてください。」31 祈りが終わると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて、堂々と神の言葉を語りだした。》32 信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言う者はなく、すべてを共有していた。33 使徒たちは、大いなる力をもって主イエスの復活を証しした。そして、神の恵みが一同に豊かに注がれた。34 信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。土地や家を持っている人が皆、それを売っては代金を持ち寄り、35 使徒たちの足元に置き、必要に応じて、おのおのに分配されたからである。36 レビ族の人で、使徒たちからバルナバ――「慰めの子」という意味――と呼ばれていた、キプロス島生まれのヨセフも、37 持っていた畑を売り、その代金を持って来て、使徒たちの足元に置いた。

 

福音書 ヨハネによる福音書 10章11節―16節

10:11 私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。12 羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。――狼は羊を奪い、また追い散らす。――13 彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。14 私は良い羊飼いである。私は自分の羊を知っており、羊も私を知っている。15 それは、父が私を知っておられ、私が父を知っているのと同じである。私は羊のために命を捨てる。16 私には、この囲いに入っていないほかの羊がいる。その羊をも導かなければならない。その羊も私の声を聞き分ける。こうして、一つの群れ、一人の羊飼いとなる。